2009.05.05

Chip32でドルアーガの音色を真似よう



突然ですが、フリーの波形メモリシンセサイザー「Chip32」を使って
同じく波形メモリ音源が使われていたドルアーガの塔の音色の再現にチャレンジ。

波形メモリ音源というのは、もの凄くローテクノロジーなPCM音源のような物で、
他の一般的なシンセサイザーはオシレーターが波形を発生させるのに対し波形メモリ音源は
メモリから波形のデータを読み込んで再生する方式です。
今回使わせてもらうChip32は「VSTi」という規格のプラグインで、
それ単体では動作できずホストとなるアプリから呼び出して使います。
ホストアプリも非常に高性能なフリーソフトが沢山あり、同様に高品質なフリーのシーケンサーや波形編集ソフト、
フリーのVSTi(主にシンセやリズム音源)、VST(エフェクター)を組み合わせて頑張れば全部タダでできます。
Chip32は文字通り絵を描くように波形を描け視覚的に音が作れるので簡単で楽しいですよ。

まずChip32の波形を純粋な矩形波の形にマウスで描いてベタで鳴らしてみます。


矩形波ですねー。
これを再生しながら波形を適当に書き換えて探って行くのですが、ある程度経験がある人なら
おおよそどんな波形か想像が付くでしょうけど、今日は文明の利器を用いてインチキな方法でやってみますw
音の「波形」はスペアナ(スペクトラムアナライザ)などで見ることが出来ます。
ちなみにウインドウズメディアプレイヤーの視覚エフェクト「スコープ」でも見れます。
しかし波形編集ソフトで見るのがじっくり見れて手っ取り早いです。
和音になったり音が重なるほど複雑な波形になってしまうので音の薄い場所を探します。
オリジナルのドルアーガの音楽や効果音をざっと聞いてみると1カ所単音な部分がありました。

波形を広げて見てみると、長さが異なる正弦波(サイン波)が3つ並んで1サイクルという波形っぽいです。
この波形を真似してChip32に描きます。

こんな感じ。
これで鳴らしてみましょう。

…どうしましょう、いきなりかなり似てるんですがw
オリジナルはサスティンが伸びる音はソフトウエア的な処理で一度減衰した音量がフワ~っと上がってくるエンベロープになってるようですが
Chip32のADSRエンベロープジェネレータではそこまで再現出来ませんのでやるならMIDIのパラメーターを使う事になります。
が、今回はそこまでやりません。
というか昔8ビットPCのFM音源で来る日も来る日もドルアーガに似た音色を弄っていた経験がありますが(^^;)
この状態でも、それの100倍は似てますわ。

いきなり満足してしまったので、他のことをやってみましょう。
同じくフリーのVSTiでファミコン音源をシミュレートした人気の音源があるのですが、それを使わず
このChip32でファミコンの音を真似してみましょう。これは簡単です。
ファミコンの音は矩形波、パルス幅の比率が変わった矩形波、独特なベース音の単純な三角波です。
それにテレビのスピーカーでは低音が出にくい事を考慮されてかアーケードゲームの移植物は
軒並み1オクターブくらい音程が上げられてます。


矩形波と三角波はこんな感じ(三角波はプリセットに入っているもののままです)。
同時発音数をハード性能に合わせて減らし制限するとさらにそれっぽくなりますです。


ふと、ボーカロイドのルカさん発売前にソロ声のサンプル音声が上がっていた事を思いだし
その波形を見てChip32にルカさんの声が出せないかと無謀なチャレンジをしてみました。

うーん、女性声っぽくはなったけど個人の声の個性までは再現できないかなぁ(そりゃそうか)。
ヒューマンボイス系の音色としては使えそう。
ちなみにこれはフィルター(右の6本あるスライダーの1番右)で音を丸めまくっているので
ドルアーガやコナミSCCの波形メモリ音源では無理な音かも。
最後に偽ルカさん達にコーラスしてもらいました。

コメント & トラックバック

めちゃめちゃすごい!
この記事の凄さと反比例して、あっさり書いてあるところがすごい!
でもって読んですげー、と思う人を遠ざけるような最初のイラストを置いてしまうセンスもぶちょさんならではと絶賛せざるえない!!!

波形みて真似る、って、ある意味理屈どおりのことを簡単そうにやってますが、ぶちょさんの耳のよさにはとにかく脱帽。いいなぁ、そういう能力持っていて。半分ください。

自分でもこれはどうなのよ?と思っていたので
人を遠ざけそうな部分はちょっと隠してみましたw
記事は、以前自分が「波形」が何のことかわからずつまづいていたので
その辺をわかりやすく説明できないものかと考えていて思いつきました。
何で説明したくなったのかはよくわかりませんが…

イシター様の脇のあたりのリアリティが何気にすごいーって書こうとしたら自主規制入ってた。「ああ、確かに神様はムダ毛処理なんかしないかも」と妙な説得力を感じてたのですが…w
えー、ぶちょさんは相変わらず忙しいのでしょうか?最近のトピックを見てると、忙しいなりに楽しげなこともしっかりやってるんだなー、と感心してしまいますね。

隠しましたけど、触ると生えてきますw
実は更新をサボっていた今までが比較的に暇だったのですが
これからちょっとたてこんできそうです。ひー。

何やってんだかちっともわからないんですが、
すごいということだけはすごくわかりました。
音楽に関しては超アナログな自分にとって
矩形波とか三角波とかナンデスカソレー
サイン・コサイン・タンジェントしか頭ん中から出てこないw

忙しくなると無性に今までしてなかったことしたくなりますね。
ま、無理せずにノラリクラリとやっていってくださいな・・・
って、ワキゲ来るかーもう幅広いなあーぶちょサンはw

THE 特殊性癖

サインコサインタンジェントが出てくればOKですよー
出てこなくてもOKなんですから
超アナログですよ
「音とは空気の振動」だということと
電・磁・力のフレミングの左手の法則っちゅーので
磁界を通して電流と力(空気の振動、スピーカーやマイクの部品の動き)は相互に変換できる、
そういうもんらしいゾと、うっすら頭にあれば完璧
スピーカーのコーンが振動すると空気に伝わり音になる
音をマイクに当てると振動版など(形式により部品は異なる)がゆれる
スピーカー(というか音)の揺れを地震の震度計のようにグラフ状に表したものが音の波形
人工的にサインコサインなどを発生させてスピーカーにつないで揺れさせるのがシンセサイザーですよ
シンセで代表的な矩形波とか三角波とかノコギリ波というのは
波形が四角か三角かノコギリに似てるからそう名づけたってだけの話です
実は僕もよく知りませんのでデタラメ言ってるかもw

Comment feed

コメントする





トラックバックURL

« | »